最終更新日:2026-06-16

著者について:日本株・新NISAを中心に個人で投資・企業分析を継続しているブログ運営者が執筆。決算短信・有価証券報告書などの一次情報を読み込む分析スタイル。特定銘柄への投資推奨は行わず、自己判断の材料となる情報整理を目的としています。


目次

  1. まず押さえる:「どっちでも大差ない」共通部分
  2. 楽天証券とSBI証券を7項目で比較
  3. こんな人はこっち:タイプ別の選び方
  4. どちらも口座開設は無料、そして併用もできる
  5. 初心者の選び方:3ステップで決める
  6. 著者の実体験:両口座を開設して気づいたこと
  7. 注意点:比較する前に知っておきたいこと
  8. まとめ
  9. よくある質問

この記事では、NISAの口座を「楽天証券」か「SBI証券」のどちらで開けばいいか迷っている方に向けて、両社の違いと選び方を中立的な視点で整理します。

「NISA 楽天 SBI どっち」で調べると、必ずと言っていいほど名前が挙がるのがこの2社です。どちらもネット証券の大手で、口座開設数・取扱商品ともに業界トップ級。多くの方がこの2択で悩みます。

結論を先に述べると、どちらを選んでもNISAの運用そのもので大きく失敗することはまずありません。 違いが出るのは「普段使っているポイント・カード(楽天経済圏かどうか等)」「クレカ積立で貯まるポイントの種類」「アプリの操作感」といった周辺部分です。この記事では、その差を7項目の比較表でまとめた上で、タイプ別の選び方を解説します。

この記事でわかること

  • 楽天証券とSBI証券を7項目で比較した結果
  • ポイント・クレカ積立・アプリなど差が出る部分の詳細
  • 「楽天向きの人」「SBI向きの人」の具体的な目安
  • NISAは1人1社しか使えないという制約と、両社を活用する方法

まだNISAの仕組み自体がよくわからない方は、先に新NISA|口座開設から最初の1本を買うまでの全手順をご覧ください。どの銘柄・ファンドを買うか迷っている方は新NISAにおすすめの日本株5選も参考になります。

※本記事の手数料・ポイント還元率・取扱本数などの条件は、各社の制度変更により変わることがあります。申し込み前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は特定の証券会社への申し込みを勧誘するものではなく、中立的な比較情報として作成しています。


まず押さえる:「どっちでも大差ない」共通部分

両社を比較する前に、「実はほとんど差がない」共通点を押さえておきましょう。ここを理解しておくと、細かい違いに振り回されずに済みます。

両社に共通する主なポイント

  • 口座開設・口座維持はどちらも無料
  • 新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応
  • 国内株式の売買手数料は条件達成で無料(新NISA枠の取引はそもそも手数料無料)
  • 主要なインデックスファンド(全世界株式・S&P500連動など)はどちらでも購入可能
  • スマホアプリで口座開設から積立設定まで完結
  • クレジットカードでの投信積立(クレカ積立)に対応

つまり「NISAでオルカンやS&P500を毎月積み立てる」という最も一般的な使い方であれば、どちらを選んでも運用内容はほぼ同じになります。差がつくのは、後述するポイント還元やアプリの好みといった周辺要素です。


楽天証券とSBI証券を7項目で比較

NISAで楽天証券とSBI証券のどっちを選ぶかを判断するための7つの観点をまとめます。数値や条件は変わりやすいため、あくまで「比較の軸を整理するための目安」として読んでください。

比較項目 楽天証券 SBI証券
口座開設・維持費 無料 無料
国内株の売買手数料 条件達成で無料 条件達成で無料
投信の取扱本数 業界トップ級(多数) 業界トップ級(多数)
貯まる/使えるポイント 楽天ポイント中心 Vポイント・Pontaなど複数から選択可
クレカ積立の対応カード 楽天カード 三井住友カードなど
アプリの特徴 シンプルで操作しやすいとの評価が多い 多機能・情報量が豊富との評価が多い
外国株・その他商品 米国株・中国株など対応 米国株・中国株・韓国株など幅広く対応

以下、項目ごとに補足します。

1. 手数料:NISAの範囲では実質ほぼ気にしなくてよい

新NISA口座での投資信託の購入時手数料(買付手数料)は、主要なインデックスファンドであれば両社ともノーロード(無料)が基本です。国内株式の売買手数料も、両社とも所定のコース選択や条件達成で無料にできます。

初心者がNISAでインデックス投信を積み立てる前提なら、手数料を理由にどちらかを選ぶ必要はほぼないと考えてよいでしょう。むしろ重要なのは、買う投資信託そのものの「信託報酬(運用中にかかる年間コスト)」で、これはどちらの証券会社で買っても同じファンドなら同じです。

2. ポイント:自分の生活圏に合うかで選ぶ

楽天証券とSBI証券の差が最も出やすいのがポイントです。

  • 楽天証券:楽天ポイントが軸。楽天市場・楽天モバイル・楽天カードなど「楽天経済圏」をよく使う人は、ポイントが貯まりやすく使いやすい環境が整っています。
  • SBI証券:Vポイント・Ponta・dポイントなど複数のポイントから貯めるものを選べる柔軟性があります。特定のポイントに縛られず、自分のライフスタイルに合わせて選択できる点が特徴です。

「自分が普段どのポイントを貯めているか」で選ぶのが実利的な基準です。楽天市場をよく使うなら楽天証券、三井住友カードや特定のポイントを主に使うならSBI証券、といった具合です。なお還元率や対象サービスは改定されやすいため、最新の条件は必ず公式で確認してください

3. 取扱商品・投信本数:どちらも初心者には十分すぎる

投資信託の取扱本数はどちらも業界トップ級で、つみたて投資枠対象ファンドや人気のインデックスファンド(全世界株式・米国株式など)はまず両社で揃っています。

初心者が最初に買うであろう「オルカン(全世界株式インデックスファンド)」「S&P500連動」といった定番ファンドは、どちらでも問題なく購入できます。本数の多さは中上級者向けの選択肢の広さに効いてきますが、最初の1本を選ぶ段階では差を感じにくい部分です。

外国株への投資まで視野に入れると、SBI証券の方が取扱国・銘柄数が多い傾向があります。将来的に個別株の幅を広げたい方はSBI証券も選択肢になります。

4. アプリの使い勝手:好みが分かれる

アプリの操作感は人によって評価が分かれます。一般的な傾向として、

  • 楽天証券:画面がシンプルで、初めての人でも積立設定までたどり着きやすいという声が多い。視覚的にわかりやすく、迷わず設定を完了できるとの評価があります。
  • SBI証券:機能や情報量が豊富な分、初心者には最初やや情報過多に感じることもある。一方で、情報量の多さを前向きに活用したい人には使いやすいという声も多い。

ただしこれは慣れの問題でもあり、積立は一度設定すれば自動で動くため毎日触る必要がありません。選定の決め手としては優先度を下げてよい項目です。可能なら各社のアプリ紹介ページや実際の画面イメージを見て、直感的に分かりやすいと感じた方を選ぶとよいでしょう。

5. クレカ積立:ポイントを取りに行くなら確認したい

投資信託をクレジットカードで積み立てると、積立額に応じてポイントが付く「クレカ積立」が両社にあります。

  • 楽天証券:楽天カードでの積立に対応。楽天経済圏ユーザーはすでに持っているカードをそのまま活用できるケースが多い。
  • SBI証券:三井住友カードなどでの積立に対応。カードのランクによって還元率が変わる仕組みになっています。

還元率・上限額・対象カードのランクといった条件は改定が多い分野です。「すでに持っているカードで積み立てられるか」「自分のカードランクでの還元率はどのくらいか」を、申込前に各社・各カードの公式情報で必ず確認してください。ポイント差よりも、まず積立を始めて運用を継続することの方が長期的には影響が大きい点も覚えておくとよいでしょう。

6. 外国株・幅広い商品:将来の拡張を見据えるなら

NISAの成長投資枠で個別株にもチャレンジしたい方向けの観点です。

  • SBI証券:米国株・中国株・韓国株など外国株の取扱国・銘柄数が業界でも広い部類に入ります。
  • 楽天証券:米国株・中国株などに対応しており、メインとなる市場はカバーしています。

インデックス投信の積立だけを想定する段階では差は出にくいですが、将来的に外国個別株も検討したい場合はSBI証券の選択肢の広さが参考になります

7. 口座管理・サービス連携:既存のサービスとの相性

日常使いの金融サービスとの連携という観点でも選びやすさが異なります。

  • 楽天証券:楽天銀行との連動(マネーブリッジ)で普通預金の優遇金利を受けられる仕組みがあります(条件・金利は変動します)。楽天グループのサービスをまとめて使いたい方向き。
  • SBI証券:住信SBIネット銀行との連携など、SBIグループのサービスとの相性がよい。

いずれも最新の条件は公式で確認が必要です。「普段使っているネット銀行や経済圏がどちらに近いか」という視点も選択の参考になります。


こんな人はこっち:タイプ別の選び方

楽天証券とSBI証券のどっちを選ぶかで迷ったとき、タイプ別の目安を整理します。あくまで一般的な傾向であり、最終判断はご自身の生活スタイルと最新条件を踏まえて行ってください。

楽天証券が向いている人

  • 楽天市場・楽天カード・楽天モバイルなど楽天サービスを日常的に使っている
  • とにかくシンプルで分かりやすい画面で始めたい
  • 楽天ポイントを貯めて使う習慣がある
  • 楽天銀行をメインの銀行口座にしている、または検討している

SBI証券が向いている人

  • 三井住友カードを持っている/Vポイントや Ponta など特定のポイントを貯めている
  • 将来的に外国株や幅広い商品にも手を広げたい
  • 情報量・機能の多さを前向きに使いこなしたい
  • 住信SBIネット銀行など SBI グループのサービスを使っている

それでも決められない場合

迷ったら、「自分が普段から使っているサービス・カード・ポイントに近い方」を選ぶのが最も実利のある決め方です。どちらを選んでもNISAの運用本体(インデックス投信の積立)に大きな差は出ません。


どちらも口座開設は無料、そして併用もできる

意外と知られていませんが、証券口座は複数持つことができます。楽天証券もSBI証券も口座開設・維持は無料なので、両方開設しておくこと自体は可能です。

ただし、NISAについては大きな注意点があります。

新NISA口座は、1人につき1金融機関でしか開設できません。

つまり「楽天証券とSBI証券の両方でNISAを使う」ことはできません。NISAの非課税枠を使う口座は、どちらか一方に絞る必要があります(年単位での金融機関変更は可能ですが、手続きや制約があります)。

一方で、NISAでない通常の課税口座(特定口座など)は両社で持てます。たとえば「NISAはSBI証券、個別株の短期売買は楽天証券」といった使い分けをしている人もいます。とはいえ初心者のうちは、まずNISA口座をどちらか1社に決めて、そこに集中するのがシンプルです。


初心者の選び方:3ステップで決める

「比較を読んでも決められない」という方向けに、判断の手順を整理します。

  1. 普段使っているポイント・カードを思い出す — 楽天系を使うなら楽天証券、三井住友カードや他ポイント中心ならSBI証券が候補になりやすい。
  2. NISAは1社に絞ると決める — 非課税枠は1金融機関のみ。あれこれ分散させず1社で始める。
  3. 最新条件を公式で確認して申し込む — ポイント還元率・クレカ積立条件は変わるので、申込直前に各社公式で最終確認する。

ここまで来てそれでも甲乙つけがたい場合は、どちらを選んでも大丈夫です。NISAでインデックス投信を積み立てる限り、運用成果は証券会社の違いではなく「何を・いくら・どれだけ続けるか」でほぼ決まります。会社選びで何週間も悩むより、早く始めて積立を継続する方がよほど大切です。

何を買うかで迷っている場合は新NISAにおすすめの日本株5選、口座開設の具体的な流れは新NISA|口座開設から最初の1本を買うまでの全手順を参考にしてください。


著者の実体験:両口座を開設して気づいたこと

筆者は楽天証券・SBI証券の両口座を実際に開設しています。その経験から感じた点をいくつか共有します。

口座開設の手間はどちらも大差なし:両社ともスマホアプリから本人確認書類のアップロードで手続きでき、開設完了まで数日かかりました。どちらかが圧倒的に速い・楽という印象は特にありませんでした。

アプリの操作感の実感:筆者がSBI証券のアプリを最初に開いたとき、ホーム画面に表示される情報量の多さに戸惑いました。積立設定の画面にたどり着くまでにいくつかのタップが必要で、慣れるまで少し時間がかかりました。楽天証券のアプリは積立設定までの導線がよりシンプルに感じました。ただしこれは個人差・慣れの問題も大きいため、最終判断はご自身のアプリ体験で確認してください。

クレカ積立の手続き比較:楽天証券では楽天カードを事前に登録するだけで積立設定と連携できました。SBI証券は対応カードの種類が複数ある分、自分のカードが対象かどうかの事前確認が一手間かかりました。いずれも手続き自体は難しくはなく、公式のガイドに沿えば完了できます。


注意点:比較する前に知っておきたいこと

  • 条件は変わる:手数料・ポイント還元率・クレカ積立の上限や対象カードは、各社のキャンペーンや制度改定で頻繁に変わります。本記事の内容は一般的な傾向であり、最新かつ正確な条件は必ず各社公式サイトで確認してください。
  • ポイント目当てで本末転倒にならない:数%のポイント差を追うあまり、無理な金額を積み立てたり、生活資金まで投資に回したりするのは避けましょう。投資は余裕資金で行うのが原則です。
  • 元本割れのリスクはどちらも同じ:証券会社を変えても、投資信託や株式の値動きによる損失リスクは変わりません。新NISAは「非課税」であって「損をしない制度」ではない点に注意してください。
  • 本記事は特定の会社・商品の勧誘ではありません:あくまで中立的な比較情報です。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
  • 専門家への相談をお勧めします:NISA口座の選定や投資方針についてご不明点がある場合は、証券会社の窓口やファイナンシャルプランナー(FP)など専門家に相談することをお勧めします。

まとめ

  • NISAでインデックス投信を積み立てる前提なら、楽天証券とSBI証券のどちらを選んでも大きな差は出にくい
  • 差が出やすいのは「ポイント」と「クレカ積立」。自分が普段使っているサービス・カードに近い方を選ぶのが実利的。
  • アプリの好みは慣れで解決することが多く、決め手としての優先度は低め。
  • 新NISA口座は1人1金融機関。楽天証券とSBI証券の両方でNISAを併用することはできないので、どちらか1社に絞る。
  • 外国個別株まで視野に入れるなら、SBI証券の方が取扱の幅が広い傾向がある。
  • 課税口座(特定口座)は両方持てるため、慣れてきたら使い分けも可能。
  • 最も大切なのは「早く始めて積立を継続すること」。会社選びで悩みすぎないこと。

最後に改めて。手数料・ポイントなどの条件は変わるため、最新情報は必ず各社公式でご確認ください。投資は自己責任です。 本記事は中立的な比較情報として作成しており、特定の証券会社への申し込みを勧誘するものではありません。


よくある質問

Q. NISAは楽天証券とSBI証券のどっちを選べばいいですか? A. 「自分が普段使っているポイント・カードに近い方」を選ぶのが分かりやすい基準です。楽天サービスをよく使うなら楽天証券、三井住友カードや他ポイント中心ならSBI証券が候補になりやすいですが、どちらでもNISAの運用に支障はありません。

Q. 楽天証券とSBI証券の両方でNISAを使えますか? A. できません。新NISA口座は1人につき1金融機関のみです。NISAはどちらか一方に絞る必要があります(課税口座は両方持てます)。

Q. あとから証券会社を変えられますか? A. 新NISAの金融機関は年単位で変更できる仕組みがありますが、手続きや制約があります。詳細・最新の条件は各社公式や金融庁の案内で確認してください。

Q. ポイント還元率はどちらが高いですか? A. 時期やカードのランク、キャンペーンによって変動します。本記事では具体的な数値の優劣は断定しません。申込前に各社公式で最新の還元率をご確認ください。

Q. 楽天証券とSBI証券のクレカ積立はどちらがお得ですか? A. 楽天証券は楽天カード、SBI証券は三井住友カードなどが対応しています。還元率・上限・対象カードのランクは改定が多いため、申込前に各社公式で最新条件を確認してください。

Q. 初心者にはどちらのアプリが使いやすいですか? A. 楽天証券はシンプルで操作しやすいとの評価が多く、SBI証券は情報量が豊富との評価が多いです。どちらも慣れれば使いこなせるため、アプリの好みだけで選定の決め手にする必要はありません。


※本記事はNISAの口座選びに関する一般的な比較情報であり、特定の証券会社・金融商品への投資や申し込みを推奨・勧誘するものではありません。 ※手数料・ポイント・取扱商品などの条件は変わることがあります。最新情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。 ※投資は自己責任でお願いします。


情報源・参考資料

本記事の比較内容は以下の公式情報を参照して作成しています。手数料・ポイント還元率・クレカ積立条件などは制度改定により変わるため、申し込み前に各社公式で最新情報をご確認ください。

最終更新日:2026-06-16 / 次回見直し:四半期ごと


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