著者について:個人で投資・企業分析を継続するブログ運営者が執筆。一次情報(決算短信・有報)を読む分析スタイル。特定銘柄の投資推奨はしない。

毎年着実に配当を増やし続ける企業——それが「連続増配株」です。この記事では日本株の連続増配銘柄を増配年数・利回り・業種分散の3軸で比較し、ランキング形式で整理します。新NISAで長期インカム投資を検討している方の銘柄研究の出発点として、参照情報をまとめました。


この記事でわかること

  • 連続増配株とは何か・高配当株との違い
  • 日本の連続増配株ランキング2026年版(10銘柄)
  • 増配年数・配当利回り・業種を一覧比較した早見表
  • 増配が途切れるリスクと見分け方
  • 新NISAとの組み合わせ方

結論サマリー:長期で連続増配を続けている企業は、安定したキャッシュフローと株主還元方針の継続を持つ傾向がある一方、業績悪化や外部ショック時には増配が途切れることもあります。増配年数だけでなく、現在の業績・財務健全性・配当性向を合わせて判断することが重要です。

最終更新日:2026-06-16 / 次回見直し:四半期ごと

参照した情報源:各社決算短信・有価証券報告書(東京証券取引所 適時開示情報)・各社IR公式ページ・一般社団法人 日本IR協議会 公開資料


目次

  1. 連続増配株とは何か・高配当株との違い
  2. 日本の連続増配株ランキング2026年版
  3. 10銘柄まとめ比較表
  4. 業種別・タイプ別の整理
  5. 連続増配が途切れるリスクと見分け方
  6. 連続増配株の選び方——3つの確認ポイント
  7. 新NISAとの組み合わせ方
  8. どういう人に向いている?/向いていない?
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 情報源・参考資料

連続増配株とは何か・高配当株との違い {#定義}

連続増配株とは、毎年の配当金額を前年比で増やし続けている企業の株式を指します。「何年連続で増配しているか」という増配年数が長いほど、業績が安定しており、株主還元の継続を重視する経営方針を持つ企業として評価される傾向があります。

高配当株との違いは明確です。

比較軸 高配当株 連続増配株
定義 現在の配当利回りが高い銘柄 毎年配当を増やし続けている銘柄
重視する指標 配当利回り(%) 増配年数・増配率
長期保有の恩恵 今の高利回りを継続 取得コスト比の実質利回りが上昇していく
主なリスク 高配当の罠(業績悪化で利回り上昇) 業績悪化時に増配が止まる可能性

連続増配株の特徴は、購入時の利回りが低くても、長期保有するほど取得コスト比の実質利回りが上昇していく点にあります。たとえば10年前に利回り1%で購入した株が、毎年平均5%増配を続けていれば、現在の配当金は取得コスト比で約1.6倍(複利計算)に増えています。

一方、増配が止まると「連続増配の実績」を評価していた投資家が売却し、株価が下落するリスクがある点も理解しておく必要があります。

米国では25年以上連続増配の銘柄を「配当貴族(Dividend Aristocrats)」と呼びますが、日本では株主還元の文化がより近年に根付いているため、10年以上継続していれば高評価とされます。


日本の連続増配株ランキング2026年版 {#ランキング}

以下の選定基準を満たす銘柄をピックアップしました。

選定基準:

  1. 東証プライム上場
  2. 2026年6月時点で5年以上の連続増配実績(各社公開IR情報より)
  3. 財務健全性・事業継続性が一定程度確認できる
  4. 業種の偏りを避け分散性を重視

1位: 花王(4452)— 連続増配年数:約30年超(一時停止後再開)

連続増配実績で日本最長クラスに挙げられてきた日用品大手です。 「アタック」「ビオレ」「メリーズ」など日本の家庭に深く浸透したブランド群が安定した収益を生み出してきました。

ただし、原材料費高騰・中国市場の苦戦などを背景に近年の業績は課題を抱えており、長期にわたって続いてきた連続増配記録は一時的に途切れる局面が生じたとされています(詳細は各社IR情報をご確認ください)。構造改革を進めており、今後の回復が注目されています。

連続増配年数:長期(詳細は最新IR参照)| 配当利回り目安:約2〜3%(2026年6月時点目安)| 業種:日用品・化粧品

情報源:花王 IR公式ページ・各期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


2位: KDDI(9433)— 連続増配年数:約20年以上

20年以上の連続増配実績を持つ通信大手で、日本の連続増配株の代表格です。 「au」「UQ mobile」などのスマートフォン通信という「毎月必ず使うインフラ」からの安定したストック収益が、継続的な増配の原資になっています。auじぶん銀行・au PAY・au電気など生活全般への展開で、1人当たりの収益が着実に積み上がっている点も特徴です。

連続増配年数:約20年超 | 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:通信

情報源:KDDI IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


3位: 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)— 連続増配年数:近年増配傾向継続中

日本最大の銀行グループで、日銀の金利正常化(利上げ)を背景に純金利収入が増大傾向にあります。 政策金利0.1%の上昇でグループ全体で数百億円規模の収益改善が試算されており(三菱UFJ IR資料等の情報より)、増配継続の土台が強化されています。近年の増配傾向が評価されることが多く、連続増配株として取り上げられる機会が増えています。

連続増配年数:近年の増配傾向継続 | 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:銀行

情報源:三菱UFJフィナンシャル・グループ IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


4位: NTT(9432)— 連続増配年数:約15年以上

日本最大の通信インフラ企業として、景気変動を受けにくいストック収益(通信料収入)を背景に連続増配を継続しています。 株式の25分割(2023年)によって少額から購入しやすくなり、個人投資家への浸透が加速しました。IOWNという次世代光通信基盤の研究開発と、通信インフラの安定収益という2軸の構造が長期増配の下支えになっているとされます。

連続増配年数:約15年以上 | 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:通信

情報源:NTT IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


5位: 信越化学工業(4063)— 連続増配年数:近年増配傾向継続中

シリコンウェハーと塩化ビニル樹脂という2つのニッチで世界トップシェアを持つ素材大手です。 半導体製造に不可欠なシリコンウェハーでは世界首位のシェアを持ち、半導体需要と連動する形で業績が安定。財務的には無借金に近い健全な状態を維持しており、利益の着実な蓄積が増配の原資となっています。素材サイクルの影響は受けるものの、シェアの高さと財務健全性が安定増配を支える構造です。

連続増配年数:近年増配傾向継続 | 配当利回り目安:約1〜2% | 業種:化学・素材

情報源:信越化学工業 IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


6位: リコー(7752)— 連続増配年数:確認中

オフィス機器・印刷機器の大手として、サービス事業へのシフトを進めています。 複合機・プリンター事業の安定した保守・消耗品収益に加え、デジタルサービスへの転換を推進。株主還元を重視する姿勢を明示しており、増配傾向が見られます。ただし増配年数は他の上位銘柄ほど長くはなく、IR情報での個別確認が推奨されます。

連続増配年数:増配傾向あり(詳細は最新IR参照)| 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:精密機器

情報源:リコー IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


7位: アサヒグループホールディングス(2502)— 連続増配年数:増配傾向継続中

「スーパードライ」を中核に欧州プレミアムビールブランド(ペローニ・コロナ等)を展開するビール大手です。 生活必需品(飲料)という景気変動を受けにくいビジネスモデルに、海外ブランドポートフォリオの拡大が加わり、着実な増配傾向が見られます。ブランド力による価格決定力が、安定した収益の背景にあります。

連続増配年数:増配傾向継続 | 配当利回り目安:約2〜3% | 業種:食品・飲料

情報源:アサヒグループホールディングス IR公式ページ・2024年12月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


8位: オリックス(8591)— 連続増配年数:増配傾向継続中

不動産・空港・金融・エネルギーと多角化した収益基盤を持つ複合金融企業です。 特定の事業・景気局面への依存が低く、安定したキャッシュフローを背景に増配を継続しています。「高配当+事業多角化+低い減配リスク」のバランスが取れた銘柄として評価されることが多いです。

連続増配年数:増配傾向継続 | 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:金融・多角化

情報源:オリックス IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


9位: ソフトバンク(9434)— 連続増配年数:増配傾向継続中

日本最大級のQR決済「PayPay」を中核に据えたデジタルエコシステムと、通信事業の安定キャッシュフローが特徴です。 スマートフォン通信という「やめられないインフラ」に加え、PayPay(月間利用者6,500万人超・各社公開情報より)・ヤフー・LINEが連携し、ユーザーをグループ内に囲い込む構造が出来上がっています。高い配当利回りと増配傾向が評価されています。

連続増配年数:上場来増配傾向継続 | 配当利回り目安:約5〜6% | 業種:通信・デジタル

情報源:ソフトバンク IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


10位: 東京海上ホールディングス(8766)— 連続増配年数:10年以上

過去10年で株価が大きく上昇しながら増配も続けてきた損害保険大手です。 国内の自動車保険・火災保険という安定した保険料収入に加え、米国・欧州・アジアへの海外展開により収益を多様化しています。政策保有株(持ち合い株式)の縮減で得たキャッシュを増配と自社株買いに積極的に回す姿勢が投資家から評価されています。

連続増配年数:10年以上 | 配当利回り目安:約3〜4% | 業種:保険

情報源:東京海上ホールディングス IR公式ページ・2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)


10銘柄まとめ比較表 {#比較表}

順位 銘柄 証券コード 連続増配年数(目安) 配当利回り目安 業種 特徴
1 花王 4452 長期(詳細はIR参照) 約2〜3% 日用品 日本最長クラスの実績・構造改革途上
2 KDDI 9433 約20年超 約3〜4% 通信 生活インフラ+生活圏囲い込み
3 三菱UFJ 8306 近年増配傾向継続 約3〜4% 銀行 金利正常化追い風・最大手
4 NTT 9432 約15年以上 約3〜4% 通信 25分割後購入しやすい・安定増配
5 信越化学 4063 近年増配傾向継続 約1〜2% 化学 シリコンウェハー世界首位・無借金経営
6 リコー 7752 増配傾向(IR要確認) 約3〜4% 精密機器 サービスシフト・株主還元強化
7 アサヒGHD 2502 増配傾向継続 約2〜3% 食品飲料 ブランド価格決定力・欧州展開
8 オリックス 8591 増配傾向継続 約3〜4% 金融多角 事業分散・低減配リスク
9 ソフトバンク 9434 上場来増配傾向 約5〜6% 通信DX PayPay+通信の二重インフラ
10 東京海上HD 8766 10年以上 約3〜4% 保険 政策株縮減→株主還元強化

注意:配当利回り目安・増配年数は記事作成時点(2026年6月)の概算・目安です。増配年数の定義(減額を挟んでいる年の扱い等)は集計主体によって異なる場合があります。株価・配当予想は変動します。最新の情報は各社のIR公式ページでご確認ください。


業種別・タイプ別の整理 {#業種別}

連続増配株を業種・タイプで分類すると、リスク特性がより明確に把握できます。

通信・インフラ型(景気変動に強い傾向)

スマートフォン通信・電力インフラなどは景気が悪化しても解約しにくいストック収益を持ちます。安定したキャッシュフローが連続増配の基盤になりやすいとされます。

  • KDDI(9433):au通信+生活圏囲い込み
  • NTT(9432):日本最大の通信インフラ
  • ソフトバンク(9434):通信+PayPayエコシステム

日用品・食品型(需要が景気に左右されにくい)

人は不況でもビールを飲み、洗剤を使います。生活必需品の需要安定性が、連続増配の継続を支える構造です。

  • 花王(4452):日用品ブランド群
  • アサヒグループHD(2502):ビール+欧州プレミアムブランド

金融・保険型(利益還元重視)

大手金融・保険機関は規模の大きな利益から株主還元を行いやすい構造を持ちます。政策保有株(持ち合い株式)の縮減も、株主還元の原資として注目されています。

  • 三菱UFJ(8306):金利正常化追い風・最大手
  • オリックス(8591):多角化金融・低減配リスク
  • 東京海上HD(8766):損保大手・政策株縮減で還元強化

素材・製造型(競争優位性と財務健全性が鍵)

世界的なニッチシェアと無借金に近い財務体質が増配の継続を支える例です。市況サイクルの影響は受けるものの、圧倒的なシェアが価格決定力を担保します。

  • 信越化学工業(4063):シリコンウェハー世界首位

精密機器・サービスシフト型

従来の製品販売からサービス収益への転換を進めながら、株主還元を強化しているタイプです。

  • リコー(7752):オフィス機器からデジタルサービスへ

連続増配が途切れるリスクと見分け方 {#リスク}

連続増配株への投資で見落とせないのが、「増配記録が途切れるリスク」です。

増配が止まる主な要因

①業績悪化:売上・利益が減少すると、株主還元の原資が縮小します。特に景気循環型の事業(素材・機械など)では業況サイクルの谷で増配継続が困難になることがあります。

②大規模投資・減損:海外M&A失敗や設備投資の失敗で巨額の減損が発生すると、一時的に増配余力が失われることがあります。

③外部ショック:リーマンショック・コロナショックのような想定外の経済ショックは、安定銘柄であっても増配継続に影響を与える場合があります。

④配当性向の限界:利益の多くを配当に回し続けると、配当性向が100%に近づき、それ以上の増配が難しくなります。

見分けのための確認ポイント

  • 配当性向:概ね20〜60%の範囲であれば増配余力があるとされます。70〜80%を超えると継続性に注意が必要です
  • フリーキャッシュフロー:利益だけでなく、実際に手元に入るキャッシュが安定しているかを確認します
  • 自己資本比率・有利子負債の水準:財務が健全であるほど、業績が一時的に落ちても増配を維持しやすくなります
  • 過去の減配・無配の有無:外部ショック時にどう対応したかは、将来の行動の手がかりになります

連続増配株の選び方——3つの確認ポイント {#選び方}

連続増配株を選ぶ際には、増配年数だけで判断せず、以下の3点を合わせて確認することが重要です。

①現在の業績と配当性向:増配を継続できるだけの利益が出ているか、配当性向が無理のない水準かを確認します。配当性向は各社の決算資料・IR情報で開示されています。

②事業の安定性・競争優位性:「なぜこの企業は利益を安定して出せるのか」という根拠を確認します。インフラ型のストック収益・ニッチな世界首位シェア・価格決定力のあるブランドなど、競合が真似しにくい構造があるかが鍵です。

③財務健全性:自己資本比率・有利子負債の水準を確認します。財務が健全であれば、業績が一時的に落ちても配当を維持・増配継続しやすくなります。

PER・PBR・ROEの基本的な読み方を押さえておくと、これらの確認がより体系的に行えます。


新NISAとの組み合わせ方 {#新NISA}

連続増配株と新NISAの組み合わせには、以下の相性の良さがあります。

新NISAの特性 連続増配株との相性
配当金が非課税 毎年増えていく配当が丸ごと手元に残る
長期保有が前提 増配の複利効果が最大化される
成長投資枠(年240万円) 上記銘柄の大半が対象

特に「今の利回りは低くても、10〜20年保有する間に実質利回りが上がっていく」という連続増配株の特性は、長期・非課税という新NISAの構造と相性が良いとされます。

ただし、新NISAは元本保証ではありません。株価下落・業績悪化・増配停止のリスクはあります。また、新NISAでは損益通算ができない点(他の特定口座の損失と相殺できない)も理解した上で活用してください。

連続増配株だけでなく高成長株との組み合わせ、ETFとの使い分けについては成長株と高配当株の違いもご参照ください。


どういう人に向いている?/向いていない? {#向き不向き}

向いている人

  • 長期保有を前提に、配当が少しずつ増えていく「複利的な安心感」を求める方
  • 毎年のインカム収入(配当金)を積み上げたい方
  • 新NISAで長期・非課税の恩恵を最大化したい方
  • 株価の短期変動より、事業の安定性と配当継続性を重視する方

向いていない人

  • 短期売買・値上がり益(キャピタルゲイン)を主目的とする方
  • 高成長・高リターンを狙って成長株に集中したい方
  • 増配が1〜2年止まっただけで売却を検討してしまう方(短期的な変動に対してストレスを感じる方)
  • 最初から高い配当利回りを得たい方(連続増配株は購入時の利回りが低めのことが多い)

「向いていない」はあくまで投資スタイルの相性の話であり、「買わない方が良い」という推奨ではありません。自分のゴール・投資期間・リスク許容度と照らし合わせてご判断ください。


よくある質問(FAQ) {#FAQ}

Q. 連続増配株とは何ですか?

A. 毎年の配当金額を前年より増やし続けている企業の株式のことです。業績が安定しており、株主還元の継続を方針として持つ企業に多く見られます。増配年数が長いほど、経営の安定性の証明として投資家から評価される傾向があります。ただし過去の増配実績が将来を保証するものではありません。

Q. 何年以上連続増配すれば「連続増配株」と呼ばれますか?

A. 明確な定義はなく、目安として5年以上・10年以上・20年以上などで分類されることが多いです。米国では25年以上の銘柄を「配当貴族」と呼びますが、日本では10年以上継続していれば高評価とされます。

Q. 連続増配株は新NISAで買えますか?

A. 本記事で取り上げる国内の連続増配株は、新NISAの成長投資枠(年間240万円)で購入できます。配当金・譲渡益が非課税になるため、長期で配当を積み上げるスタイルと新NISAの相性は良いとされます。ただし元本保証ではなく、株価は変動します。

Q. 連続増配が止まるとどうなりますか?

A. 連続増配が途切れると、実績を評価していた投資家の失望売りで株価が下落することがあります。業績悪化・外部ショック・減損処理などが主な要因です。過去の実績だけでなく、現在の業績と財務健全性を合わせて確認することが重要です。

Q. 連続増配株と高配当株の違いは何ですか?

A. 高配当株は「今の配当利回りが高い銘柄」、連続増配株は「毎年配当を増やし続けている銘柄」です。連続増配株は購入時の利回りが低くても、長期で保有するほど取得コスト比の実質利回りが上昇していく傾向があります。

Q. 連続増配株は景気後退時にも配当が安定していますか?

A. 連続増配を長年続けている企業の多くは景気変動に強いビジネスモデルを持っていますが、大型ショック時には増配を止めた企業もあります。減配・無配の有無も過去履歴で確認することが重要です。

Q. 外国税額控除と配当の関係は?

A. 米国株の連続増配株(配当貴族など)は外国源泉税が引かれるため、受取配当が減る場合があります。本記事は日本株を対象としており、国外源泉税の問題はありません。


まとめ {#まとめ}

日本の連続増配株ランキング2026年版として、10銘柄を増配年数・配当利回り・業種の3軸で整理しました。

長期にわたって増配を続けてきた企業に共通する特徴は、①景気変動に左右されにくい安定したビジネスモデル、②価格決定力のあるブランドや世界トップのシェア、③健全な財務体質の3点です。

一方で、「連続増配の記録が長い=安全」という等式は成り立ちません。業績が悪化すれば増配は止まり、株価も下落するリスクがあります。増配年数と同時に、現在の配当性向・フリーキャッシュフロー・財務健全性を確認することが、長期投資の判断材料として重要です。

選ぶ際に迷う方は、まず業種を分散させながら3〜5銘柄を組み合わせる方法が、リスク分散の観点から有効とされます。高配当株ランキング2026年版と合わせて比較すると、配当利回りと増配継続性を両立させた銘柄を絞り込みやすくなります。新NISAでの活用を検討している方は新NISAと高配当株の組み合わせもご参照ください。


情報源・参考資料 {#情報源}

本記事の作成にあたり、以下の情報源を参照しました。

  • 各社 決算短信・有価証券報告書(東京証券取引所 適時開示情報)
  • 各社 IR公式ページ(花王・KDDI・三菱UFJ・NTT・信越化学・リコー・アサヒGHD・オリックス・ソフトバンク・東京海上HD)
  • 東京証券取引所 株価・配当データ(2026年6月時点)
  • 一般社団法人 日本IR協議会 公開資料

最終更新日:2026-06-16 / 次回見直し:四半期ごと

※投資は自己責任でお願いします。投資判断に迷う際はFP・証券会社等の専門家にご相談ください。


免責事項 {#免責}

※本記事は「企業分析」を目的とした内容であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。 ※投資は自己責任でお願いします。投資判断に迷う際は、ファイナンシャルプランナーや証券会社等の専門家にご相談ください。 ※掲載情報は作成時点のものであり、最新情報は各社の公式IR情報をご確認ください。 ※配当利回り・増配年数は将来にわたって保証されるものではなく、業績・市場環境によって変動します。


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