日本の高配当株ランキングとして選定基準を満たす銘柄を、配当利回り・減配リスク・業種分散の3軸で比較します。

「配当収入を得たい」「新NISAで高配当株を積み上げたい」と考えている方に向けて、2026年時点で注目される日本株9銘柄(利回り3.5%以上を選定基準)と、番外編として安定性重視の参考銘柄1件を選定基準から解説します。


この記事でわかること

  • 高配当株(日本)の選定基準と「高配当の罠」の見分け方
  • 利回り・業種・減配リスクを比較した9銘柄ランキング(+番外1件)
  • 一覧比較表(配当利回り目安・業種・減配リスク・特徴)
  • 新NISAとの組み合わせ方・注意点
  • 向いている投資スタイル/向いていないスタイル

結論サマリー:配当の継続性・事業の安定性・業種分散を重視するなら、NTT・三菱UFJ・オリックスが評価されることが多い傾向にあります。ただし配当利回りは市場環境・金利・業績によって変動するため、最新の決算情報を必ず確認した上で、自分のリスク許容度に合わせてご判断ください。

著者について:日本株・新NISAを中心に個人で投資・企業分析を継続しているブログ運営者が執筆。決算短信・有価証券報告書などの一次情報を読み込む分析スタイル。特定銘柄への投資推奨は行わず、自己判断の材料となる情報整理を目的としています。

最終更新日:2026-06-16 / 次回見直し:四半期ごと

参照した情報源:各社決算短信(東京証券取引所 適時開示情報)・各社IR公式ページ・日本経済新聞(2026年公開情報)


目次

  1. 高配当株の選定基準
  2. 日本の高配当株ランキング2026年版(9銘柄+番外1)
  3. 9銘柄まとめ比較表(番外含む)
  4. 業種別・特性別の整理
  5. 高配当株投資で気をつけること
  6. 新NISAでの活用方法
  7. どういう人に向いている?/向いていない?
  8. よくある質問
  9. まとめ
  10. 情報源・参考資料
  11. 免責事項

高配当株の選定基準 {#選定基準}

この記事で「高配当株」として取り上げる銘柄は、以下の3条件をできるだけ満たすものを選びました。

  1. 配当利回りが3.5%以上(2026年6月時点の目安)
  2. 過去3〜5年の配当が安定している、または増配傾向
  3. 業績が安定しており、減配リスクが低い事業基盤

「配当利回りが高い=良い株」ではありません。業績が悪化して株価が下がり、見かけ上の配当利回りが高くなった「高配当の罠」の銘柄もあります。利回りの数字だけで判断せず、PER・PBR・ROEといった投資指標も合わせて確認するとよいとされます。


日本の高配当株ランキング2026年版(9銘柄+番外1) {#ランキング}

1位: 日本製鉄(5401)— 予想配当利回り目安:約4〜5%

電磁鋼板という高付加価値品で安定収益を確保しながら、積極的な株主還元を継続している鉄鋼大手です。ただし鉄鋼価格サイクルへの依存が強く、資源価格の変動による業績ブレが比較的大きい点はリスクとして認識しておく必要があります。インド事業拡大という成長要素を持つ点も注目されています。

利回り目安:高 | 減配リスク:中 | 業種:鉄鋼

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・日本製鉄 IR公式ページ


2位: 野村ホールディングス(8604)— 予想配当利回り目安:約3〜5%

市況依存が強いものの、新NISA普及による投資信託残高の増大で収益安定化が進んでいます。株価が低迷する局面での高い配当利回りが注目される一方、市場環境の悪化時には減配リスクが高まる傾向があるとされます。

利回り目安:高 | 減配リスク:中高 | 業種:証券

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・野村ホールディングス IR公式ページ


3位: 大和証券グループ(8601)— 予想配当利回り目安:約4〜5%

国内証券業界2位として安定した収益基盤を持ちます。新NISAによる個人投資信託の残高増大が追い風となっており、配当への積極姿勢が一定の評価を受けています。証券業特有の市況依存性には注意が必要です。

利回り目安:高 | 減配リスク:中 | 業種:証券

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・大和証券グループ本社 IR公式ページ


4位: オリックス(8591)— 予想配当利回り目安:約3〜4%

不動産・空港・金融・エネルギーと多角化した安定収益が特徴です。増配の継続性が高く、「高配当+事業多角化」のバランスが取れているとされます。単一事業への依存が低いため、景気変動への耐性も一定程度あるとみられています。

利回り目安:中高 | 減配リスク:低 | 業種:金融・多角化

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・オリックス IR公式ページ


5位: 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)— 予想配当利回り目安:約3〜4%

日本最大の銀行グループで、日銀の金利正常化(利上げ)で純金利収入が増大傾向にあります。増配傾向が続いており、メガバンク高配当株の代表格として取り上げられることが多いです。金融規制や経済環境の変化には引き続き注視が必要です。

利回り目安:中高 | 減配リスク:低 | 業種:銀行

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・三菱UFJフィナンシャル・グループ IR公式ページ


6位: NTT(9432)— 予想配当利回り目安:約3〜4%

日本最大の通信インフラ企業で、景気変動を受けにくいストック型収益(通信料)が基盤となっています。25分割後は少額から購入しやすくなり、安定増配の実績から長期保有目的の投資家に一定の評価を受けているとされます。

利回り目安:中高 | 減配リスク:非常に低 | 業種:通信

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・NTT IR公式ページ


7位: アサヒグループHD(2502)— 予想配当利回り目安:約2〜3%

生活必需品(ビール)という景気変動を受けにくいビジネスモデルを持ちます。欧州プレミアムブランドの展開が中長期成長を支えており、着実な増配傾向からディフェンシブ高配当株として位置づけられることが多いです。

利回り目安:中 | 減配リスク:低 | 業種:食品・飲料

情報源:2024年12月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・アサヒグループホールディングス IR公式ページ


8位: コマツ(6301)— 予想配当利回り目安:約3〜4%

建設機械世界2位として、資源価格上昇局面では業績が伸びる傾向があります。景気サイクルに依存する側面がある一方、スマートコンストラクション(ICTを活用した建設現場効率化)という中長期的な成長テーマも持っています。

利回り目安:中高 | 減配リスク:中 | 業種:機械

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・コマツ IR公式ページ


9位: アステラス製薬(4503)— 予想配当利回り目安:約3〜4%

製薬大手として一定の配当実績があります。XTANDI(前立腺がん治療薬)の世界的な販売が収益を支えているとされます。製薬業特有のパテントクリフ(特許切れによる収益減)リスクには注意が必要です。

利回り目安:中高 | 減配リスク:中 | 業種:製薬

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・アステラス製薬 IR公式ページ


【番外編】三井不動産(8801)— 配当利回り目安:約1〜2%(選定基準外・安定性重視型の比較参考)

三井不動産の予想配当利回りは約1〜2%であり、本記事冒頭の選定基準(3.5%以上)を下回ります。純粋な高配当利回り銘柄を探している場合は、上記1〜9位を中心にご参照ください。

ただし、不動産大手として安定した賃料収入・高い資産価値・非常に低い減配リスクという特性を持ちます。「利回りより資産安定性・長期の資産積み上げを重視する」スタイルの投資家が比較対象として取り上げることがあるため、参考情報として掲載しています。インバウンド需要の恩恵も中長期では注目要因とみられています。

利回り目安:低め | 減配リスク:非常に低 | 業種:不動産

情報源:2025年3月期 決算短信(東京証券取引所 適時開示)・三井不動産 IR公式ページ


9銘柄まとめ比較表(番外含む) {#比較表}

順位 銘柄 証券コード 配当利回り目安 業種 減配リスク 主な特徴
1 日本製鉄 5401 約4〜5% 鉄鋼 高付加価値品・インド事業
2 野村HD 8604 約3〜5% 証券 中高 新NISA追い風・市況依存
3 大和証券G 8601 約4〜5% 証券 国内2位・配当積極姿勢
4 オリックス 8591 約3〜4% 金融多角 多角化・増配継続
5 三菱UFJ 8306 約3〜4% 銀行 金利上昇追い風・最大手
6 NTT 9432 約3〜4% 通信 非常に低 ストック収益・安定増配
7 アサヒGHD 2502 約2〜3% 食品飲料 ディフェンシブ・欧州展開
8 コマツ 6301 約3〜4% 機械 建機世界2位・DX成長
9 アステラス 4503 約3〜4% 製薬 主力製品・パテントリスクあり
番外 三井不動産 8801 約1〜2% 不動産 非常に低 安定賃料・資産積み上げ(選定基準外)

注意:配当利回り目安は記事作成時点(2026年6月)の概算値です。株価・配当予想は変動します。最新の情報は各社のIR公式ページでご確認ください。三井不動産は選定基準(3.5%以上)を満たさないため番外として掲載。詳細は本文「番外編」セクションを参照してください。


業種別・特性別の整理 {#業種別}

同じ「高配当株」でも、業種によってリスク特性が大きく異なります。ポートフォリオを組む際には業種分散を意識することが、リスク管理の観点から有効とされます。

ディフェンシブ型(景気変動に強い傾向)

景気後退局面でも需要が維持されやすい業種。配当の継続性が比較的高い傾向があるとされます。

  • NTT(通信):景気問わず通信料が入るストック型
  • アサヒグループHD(食品・飲料):生活必需品ゆえ需要安定

金融型(金利環境の影響を受ける)

日銀の金融政策・金利水準に業績が左右されやすい特徴があります。

  • 三菱UFJ:金利上昇局面で純金利収入が増大する傾向
  • 野村HD・大和証券G:市況・個人投資熱に連動

景気循環型(業況サイクルあり)

資源価格・建設投資など景気サイクルに業績が連動しやすいです。

  • 日本製鉄:鉄鋼価格サイクル依存
  • コマツ:資源需要・インフラ投資の波を受ける

多角化型

複数事業で収益分散しているため、景気変動に対して一定の耐性があるとされます。

  • オリックス:不動産・空港・金融・エネルギーに分散

高配当株投資で気をつけること {#注意点}

「高配当の罠」に注意

業績悪化で株価が下がり、見かけ上の配当利回りが高くなった銘柄は「高配当の罠」と呼ばれます。業績の安定性と配当性向(利益のどれくらいを配当に回しているか)を必ず確認することが重要です。

配当性向が高すぎる銘柄は要注意

配当性向が100%を超えている場合、利益以上の配当を出していることになり、持続性がありません。配当性向は各社の決算資料や IR 情報で確認できます。

分散投資の重要性

高配当株1銘柄に集中投資するのではなく、異なる業種・特性の複数銘柄に分散することがリスク管理の観点から有効とされます。


新NISAでの活用方法 {#新NISA}

新NISAの「成長投資枠」(年間240万円)では上記銘柄の多くを購入でき、配当金も非課税扱いとなるため、長期のインカム投資と相性が良いとされます。

新NISAの特性 高配当株との相性
配当金が非課税 毎年の受け取り配当が丸ごと手元に残る
長期保有が前提 配当の積み上げ効果が出やすい
成長投資枠(年240万円) 大半の高配当株銘柄が対象

ただし、新NISAは「元本保証」ではありません。株価下落時の評価損は発生します。また、非課税期間が永続するようになった一方、損益通算ができない点には注意が必要です。

個別株よりETFを選ぶ方法もあります。「高配当株ETF」(例:国内高配当ETF等)を活用すると、銘柄選択の手間なく分散投資が可能です。新NISAでETF購入も成長投資枠で対応できます。


どういう人に向いている?/向いていない? {#向き不向き}

向いている人

  • 毎月・毎年の「インカム収入」を得たい方
  • 株価の短期変動より安定した配当受け取りを優先したい方
  • 長期保有を前提に、新NISAで配当非課税の恩恵を得たい方
  • ディフェンシブ株で守りながら市場に参加したい方

向いていない人

  • 短期売買・キャピタルゲイン(値上がり益)を主目的とする方
  • 高リターンを求めて成長株に集中投資したい方
  • 株価の変動に対して高い心理的ストレスを感じる方(高配当株も値動きはあります)
  • 配当金を再投資せず生活費として全額使う予定で、資産増加を期待している方

「向いていない」はあくまで投資スタイルの相性の話であり、「やめなさい」という推奨ではありません。自分のゴール・リスク許容度と照らし合わせてご判断ください。


よくある質問 {#FAQ}

Q. 高配当株は新NISAで買えますか? A. 上記の銘柄は全て新NISAの成長投資枠(年間240万円)で購入できます。配当金も非課税になるため、高配当株は新NISAとの相性が良い投資スタイルとされます。ただし元本保証ではありません。

Q. 高配当株ETFと個別株はどちらが良いですか? A. 個別株は銘柄選択の自由度がある一方、特定銘柄への集中投資リスクがあります。高配当株ETF(例:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当ETFなど)は分散が自動的にできる利点があります。初心者はETFから始める方がリスク管理しやすいという見方が一般的です。どちらが優れているというわけではなく、投資目的・知識・資金量によって異なります。

Q. 配当金はいつもらえますか? A. 銘柄によって配当の支払い時期が異なります。3月決算・9月末が権利確定の銘柄は、6月頃と12月頃に配当が振り込まれることが多いです。複数銘柄を持つことで、年間を通じて配当収入を分散させることができます。

Q. 高配当株の配当利回りの目安はどのくらいですか? A. 一般的に配当利回り3%以上が「高配当」の目安とされます。ただし利回りが高いほど良いわけではなく、株価下落によって見かけ上の利回りが高くなる「高配当の罠」もあるため、業績の安定性と合わせて確認することが重要です。

Q. 高配当株は景気後退時にも安定していますか? A. 通信・生活必需品など景気変動を受けにくいディフェンシブ業種の高配当株は、景気後退時でも比較的安定した配当を出す傾向があるとされます。一方、鉄鋼・証券・商品市況に依存する業種は景気サイクルの影響を受けやすく、減配リスクが高まる場面があります。投資の判断は各自でお願いします。


まとめ {#まとめ}

日本の高配当株ランキング(2026年版)として、選定基準(配当利回り3.5%以上)を満たす9銘柄と番外編1銘柄を、配当利回り・業種・減配リスクの3軸で整理しました。

配当の安定性と事業の継続性を重視するという観点では、NTT(通信)・三菱UFJ(銀行)・オリックス(多角化金融)が評価されることが多い傾向にあります。一方、市況依存の強い証券株や景気循環型の銘柄は、高い利回りを提供できる局面がある反面、業績変動による減配リスクがある点を考慮する必要があります。

上位銘柄をさらに深掘りしたい方は高配当日本株4選の比較、不況に強い守りの観点で選びたい方はディフェンシブ株の選び方、新NISAの枠で高配当を活かす考え方は新NISAと高配当株の組み合わせをあわせてご覧ください。「配当でもらうか・成長で増やすか」というスタイルの違いは成長株と高配当株の違いで整理しています。


情報源・参考資料 {#情報源}

本記事の作成にあたり、以下の情報源を参照しました。

  • 各社 決算短信・有価証券報告書(東京証券取引所 適時開示情報)
  • 各社 IR公式ページ(日本製鉄・野村HD・大和証券G・オリックス・三菱UFJ・NTT・アサヒGHD・コマツ・三井不動産・アステラス製薬)
  • 東京証券取引所 株価・配当データ(2026年6月時点)

最終更新日:2026-06-16 次回見直し予定:2026年9月(各社中間決算・配当実績の更新に合わせて)


免責事項 {#免責}

※本記事は「企業分析」を目的とした内容であり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。 ※投資は自己責任でお願いします。投資判断に迷う際は、ファイナンシャルプランナーや証券会社等の専門家にご相談ください。 ※掲載情報は作成時点のものであり、最新情報は各社の公式IR情報をご確認ください。 ※配当利回り・配当金額は将来にわたって保証されるものではなく、業績・市場環境によって変動します。


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